聖地
京都から遊びにきた友達が秋葉原を見学したいというので、とりあえずメイドカフェととらのあなに行った。
某メイドカフェで、メイドがチョコレートシロップで文字をかいてくれるというアイスカプチーノを頼む。定番のやつをひとつ、というと「萌」と書いてくれました。書いてる時に耳元で「ドキドキ、ドキドキ」とつぶやいているところにプロ意識を感じました。そういえば椎名へきるってまだいるのだろうか。メイドはへきる語でしゃべってくれるものだとばかり思っていた。「A-BOYが50歳まで貞操を守ると、魔法使いになれるらしい」という有益な情報を得る。
その後、とらのあなに行き同人誌でうめつくされたフロアにめまいをおぼえつつ、土産を物色する友達につきあっていると、「コミニュケーションノート」とかいてある大学ノートがおかれていて、熱心に何かを書き込んでいる人がいる。彼は長時間書き込んでいて、時々ノートをすかしたりまでしている。お札と同じしかけでも施されているのか、それともあぶりだしだろうか。
ようやく熱心なその人が去り、高鳴る胸をおさえつつページをめくる。このノートは78冊目だそうだ。悠久の営みを拝見させていただこう。アニメのキャラと思われるイラストと、不特定多数の心のつぶやきで構成されているこのノート。ページをめくるごとになにかいけないことをしているような、後ろめたい気持ちが芽生えてきた。そうだ、ここは聖地・秋葉原なのだ。そしてこのノートはここに集う者たちのコーランなのだ、安易な気持ちで眺めることは彼らを冒涜しているに等しい。
私達はそうめくばせしてノートをそっと閉じ、秋葉原をあとにしたのでした。

カテゴリー "みやこがゆく"
投稿者:miyako |
日時:21:59